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FMEA

Failure Mode and Effects Analysisの略語。故障モードと影響解析。システムやプロセスの構成要素に起こりうる故障モードを予測し、考えられる要因や影響を事前に解析・評価することで設計・計画上の問題点を摘出し、事前対策の実施を通じてトラブル未然防止を図る手法である。FMEAには、設計FMEA、工程FMEA、作業FMEA、設備FMEAなど個々の業務に応じた各々なものがある。FMEAは、自動車向けQMS国際規格であるIATF16949の要求事項として定められていることでも知られている(IATF16949では設計FMEAだけでなく工程FMEAも要求されている)。またFMEAはIEC60812で実施手順が規格化されている。
FMEAを効果的に実施するためには、品質保証プロセスにおけるデザインレビュー、試験など他の活動との連携を強化して、FMEAのインプットとアウトプットをしっかりと管理するとともにFMEAのなかの個々の検討内容を技術者が適切に行うことが大切である。しかし、設計の変更点や使用・環境条件の変化点などを把握したり、故障モードの発生メカニズムを予測することなどは容易ではないため、過去のFMEAの実施結果や組織が保有するトラブル情報を知識化して活用することが必要である。
構造化知識研究所では、このようなFMEAの運用を支援するために、SSMに基づく構造化知識マネジメントを提唱し、知識ベースを活用したFMEAの仕組みやツールを整備している。
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